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AIを使うほどSecond Brainが必要になった話

散らかったメモやスクリーンショットをAIが整理し、必要な時に取り出せる知識に変えるSecond Brainのイメージ画像

前に調べたはずのことを、もう一度調べている。画面の前でそう気づいた時、正直うんざりしました。

AIを使い始めてから、手元の情報は明らかに増えました。AIに聞いて得た答え、調べ物の結果、思いついたアイデア、あとで読もうと撮ったスクリーンショット。増えたはずなのに、必要な時に出てこない。チャットの履歴をさかのぼり、メモアプリを開き、結局また最初から調べ直す。

Second Brainとは、自分専用の知識庫のことです。

メモや調べ物、スクリーンショット、本の内容などを一か所に集め、必要な時に取り出せるようにします。

この記事では、なぜ自分がSecond Brainを作る必要があったのか、その実体験を書きます。

ツールの紹介ではありません。

「どう作ったか」より、「なぜ必要だったのか」の話です。

目次

AIを使うほど、メモは増えて、散らばっていった

散らかった原因は、はっきりしています。AIに聞けば答えが返ってくるので、調べる回数そのものが増えました。回数が増えれば、手元に残るものも増えます。

しかも、置き場所がバラバラでした。AIとのやり取りはチャットの履歴に、思いつきはスマホのメモに、参考になった画面はスクリーンショットに、記事はブックマークに。どれも「保存した」という実感はあります。ただ、探せない。

この時点で気づくべきでした。「保存した」と「取り出せる」は、まったく別のことです。

一番困ったのは、AIに毎回同じ説明をしていたこと

探す時間も面倒でしたが、本当に効いたのは別のところでした。

AIに何か頼むたびに、今の構成、この前決めたルール、記事の流れ、運用方針を最初から説明していました。

「また同じ説明を書いている。」

そう思う場面が何度もありました。

説明を省けば以前と違う提案が返ってきます。

だから毎回書くしかない。

その繰り返しが、本来やりたい作業より面倒になっていました。

ここでようやく分かりました。困っていたのはAIの性能ではありません。渡す材料が、自分の手元で散らかっていたことです。自分の場合は、渡す材料を整理するだけで、返ってくる内容が安定しました。だとしたら、整えるべきは自分の側でした。

欲しかったのは保存場所ではなく、AIが読める形

それで作ったのがSecond Brainです。きっかけは、Xで見かけた「AIに個人wikiを育てさせる」という考え方でした。特別なソフトもデータベースも使わず、フォルダとテキストファイルだけで組む方式です。

作るときに決めたことは、多くありません。素材をそのまま放り込む場所と、AIが整理して書き直す場所を、はっきり分ける。そのうえで「これは何のための知識庫で、どう整理してほしいか」を書いた指示書を置いておく。整理の基準をAIに渡しておかないと、ただのファイル置き場に戻ります。

大事だったのは、人間が整理しないと決めたことでした。これまでメモが続かなかったのは、保存する時に「これはどこに入れるか」を考えていたからです。その一手間が面倒で、結局あちこちに散らばる。だったら、分類はAIの仕事にしてしまえばいい。

合言葉ひとつで、素材が知識に変わる

運用はかなり単純です。メモも、スクリーンショットも、読んだ本の内容も、整理せずに置くだけ。あとは「wiki更新して」と打つ。AIが新しく増えた分と変わった分だけを読んで、テーマごとのページに書き直し、索引を更新します。

人間の作業は、集めることと、読むことと、質問すること。それだけです。

ひとつだけ、はっきり決めているルールがあります。AIは素材を消さない、というものです。整理して書く側はAIに任せますが、元の素材を捨てるかどうかは人間が決めます。AIが「これはもう要らない」と判断して消し始めると、後から取り返しがつきません。

1か月半ほど回して、今はテーマ別のページが52本、教材や本が10冊分入っています。

「保存すること」が目的ではない

ここが一番の分かれ目だと思っています。

集めるだけなら、前と変わりません。素材のままの情報は、量が増えるほど探しにくくなります。「あとで読む」に入れたものを、あとで読んだ試しがないのと同じです。

意味が出てくるのは、素材が使える形に変わってからでした。バラバラのメモがテーマごとにまとまり、関連するページ同士がつながり、索引から辿れる。そこまで来て、ようやく必要な時に取り出せます。

Second Brainの索引ページ。テーマ別のページへのリンクがまとまっている実際の画面

保存は手段です。目的は、必要な時に取り出せることのほうにあります。

変わったのは、「まず読む場所」ができたこと

記事を書くとき、企画を考えるとき、何かを決めるとき、まずここを読むようになりました。前に決めたことが残っているので、同じ議論を最初からやり直さずに済みます。

テーマ別ページの実例。自動化ワークフローの知識が整理された実際の画面

記事を書く前や新しい作業を始める前は、AIにも同じ知識庫を読ませています。前提を毎回説明する代わりに、ここを読んでもらえばいい。人間とAIが同じものを見て話せるのは、思っていたより効きました。

正直に言うと、これで生産性が劇的に上がった、とは書けません。減ったのは探す時間で、それ以上でも以下でもない。ただ自分にとっては、その探す時間が一番消耗する部分でした。

完成しない前提で育てている

知識庫は、作って終わりにはなりませんでした。増えるほど、古い記述も残ります。

実際、運用を変えたのにページの記述が前のままで、書いてある内容と実際の運用が逆になっていたことがあります。気づいたのは、その記述を根拠に記事を書こうとした時でした。誤ったまま溜めると、その誤りを土台にして次が積み上がります。

だから、定期的に矛盾を洗い出す点検が要る、とは分かっています。ここはまだ課題として残っていて、仕組みにはできていません。

それでも、育て続ける前提で回しています。完成させるものではなく、使いながら直していくものだと考えるようにしました。

もし、AIを使い始めてから情報が増えた感覚があるのに、前より探している気がするなら、置き場所を増やすより、置いたものを使える形に変える仕組みのほうが効くかもしれません。

万能なやり方ではありません。

それでも、自分は同じことを二度調べる回数が減りました。

AI時代は、知識をたくさん持っていることよりも、必要な知識をすぐ取り出せることのほうが価値になります。

Second Brainは、そのための仕組みだと今は考えています。

現在はGoogle Driveを土台に運用しています。

なぜGoogle Driveを選んだのか、その理由は次の記事で詳しく書きます。

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