AIツールは増えたのに、なぜか前より手が回らない。新しい情報を追いかけ、記事を書き、画像も作る。それを一人で、しかも一台のパソコンで全部やろうとして、いつも何かが後回しになっていた。
重い画像生成を走らせている間はエディタがもたつき、情報収集の仕込みを増やせば今度は記事づくりの手が止まる。個人だから使えるマシンは限られている。結局「一人で全部」が「一台で全部」になり、そのどれもが中途半端なままだった。
まず「一台で全部」をやめた
そこで考え方を変えた。一台に全部やらせるのをやめて、手元にある三台のマシンに役割を分けた。ずっと動かして情報を集める「見張り役」、指示と記事づくりをする「司令塔」、重い処理だけを引き受ける「AI工場」。この三つに係を決めたら、ブログ運営・情報収集・記事制作が、ようやく途切れずに回り始めた。
三台の役割分担
一台目は、二十四時間つけっぱなしにしているMac mini(M1)。役割は「見張り役」だ。GitHubやHacker Newsから記事になりそうな話題を毎日拾い集めるレーダーや、ちょっとした定期チェックをここで動かしている。軽いローカルAIもこの機械に置いて、常に起きている担当として使っている。非力でも、止まらず動き続けることが仕事なので、これで十分だ。
二台目は、普段の作業に使っているMacBook Air(M4)。役割は「司令塔」だ。Claude Codeを使った記事づくりや、仕組みそのものの開発はここでやる。見張り役が拾ってきた候補を眺めて、どれを記事にするかを考えるのもこのマシンの上だ。手を汚す危険な実験は見張り役の方に寄せ、こちらはなるべく「考える場所」としてきれいに保つようにしている。
三台目は、RTX 4090を積んだWindows機。役割は「AI工場」だ。画像や動画の生成、重いローカルAIといった、力のいる処理だけをここに投げる。ただしこれは常時は動かさない。重い作業が出てきたときだけ稼働させる、必要なときに火を入れる工場のような使い方にしている。

ネタが記事になるまでの流れ
この三台をつなぐと、ネタ探しから記事の下書きまでが一本の流れになる。まず見張り役のレーダーが、毎日「これは記事になるかもしれない」という候補を拾う。次に、その話題が実際に世の中で反応されているのかを確かめたいときだけ、Xの投稿を読みに行って裏を取る。ここは必要なときにだけ呼び出す使い方にしていて、常時ではない。
ネタ選定と裏取りの詳しい流れは、先に公開したこちらの記事でまとめています。AIにXの反応を調べさせてブログネタを選ぶ仕組み。今回の記事は、その全体像にあたる位置づけです。
記事にすると決めたら、司令塔のマシンでClaude Codeを使って本文を組み立て、WordPressの下書きにする。最後は公開前チェックを通して、内部情報が混じっていないか、画像や見出しが崩れていないかを確認する。この確認までを仕組みの一部にしているのが、地味だが大事なところだ。

全部を自動にはしない
便利にすればするほど、つい「全部AIに任せて放置」にしたくなる。でも、あえてそうはしていない。レーダーが拾うのも、Xで反応を読むのも、あくまで材料集めまで。どれを記事にするか、公開まで進めるか、そして見せてはいけない情報が混じっていないか。この最後の判断だけは、自分の手元に残している。個人でやるからこそ、ここを人に任せないほうが、結果的に事故りにくいと感じている。
高いGPUがないと始められない、わけではない
念のため書いておくと、この仕組みは高性能なGPUがないと回らない、というものではない。情報を集めて、記事にして、下書きまで持っていく。この一番の芯の部分は、常時動かす軽いマシンと、普段使いのノートPCの二台だけで十分に回る。RTX 4090は、画像や動画づくりのような重い作業を楽にするための「あると助かる」存在で、なくても全体は止まらない。まずは手持ちの機材で、どう役割を分けるか、から始めれば良いと思う。
まとめ:設備より「係」を決める
一人で全部やろうとすると、どうしても「一台で全部」になって詰まる。そこを、常に集める見張り役・考えて作る司令塔・重い処理を引き受けるAI工場、と役割で分けるだけで、個人でもブログ運営と情報収集と記事制作が同時に回り始める。大げさな設備をそろえるより、手持ちの機材の「係」を決めることのほうが効く、というのが今のところの実感だ。
この記事はFGLの実験環境の全体像なので、細部にはあまり踏み込んでいません。次回以降で、ネタを拾うレーダーの仕組みや、Xで反応を裏取りする部分を、それぞれ掘り下げていく予定です。

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