記事を公開したあとで、URLが日本語のままになっていることに気づいて、直すに直せなくなった経験はないでしょうか。
私はこれを2回やっています。初期に公開した記事のうち2本は、スラッグを設定しないまま公開してしまい、日本語タイトルがそのままURLになりました。公開後にスラッグを変えると、すでに共有したURLや外部リンクへ影響する可能性があるため、その2本は今もそのまま残しています。

この記事では、WordPressのスラッグ設定を下書き作成の流れに組み込み、「設定を忘れる」こと自体が起きないようにした実体験を紹介します。AIに記事作成を任せていて、スラッグだけ毎回手作業になっている人に向けた内容です。
スラッグ設定は「小さいのに毎回引っかかる」工程だった
私はブログ記事の下書き作成をAIに任せています。本文の投入、カテゴリーとタグ、抜粋の設定までは一連の流れとして進むのに、スラッグだけはその流れに入っていませんでした。下書きができるたびに「この記事のスラッグを設定して」と別の指示を出す必要があったのです。
1記事あたりの手間は1分もかかりません。ただ、この小ささが逆に危険でした。小さい工程は忘れます。忘れた状態で公開すると、WordPressはタイトルからスラッグを自動生成するため、日本語タイトルがそのままURLになります。
日本語URLは、ブラウザのアドレスバーでは普通に見えても、コピーして共有すると長いパーセント記号の列に化けます。検索順位にどう影響するかは断定しませんが、少なくとも人に渡しづらいURLになるのは確かです。
新しいツールは作らず、既存スクリプトを流れに組み込んだ
対策として最初に思いつくのは「スラッグを自動設定する新しい仕組みを作る」ことですが、今回はコードをほぼ書いていません。スラッグだけを安全に設定する小さなスクリプトは、以前の記事を作ったときにすでに用意してあったからです。
問題はツールの有無ではなく、「実行するかどうかを人間が覚えている必要がある」ことでした。そこで変えたのは運用ルールのほうです。下書き作成の指示を出したら、スラッグの生成から設定、確認までがセットで実行されるように、作業手順の正本ファイルへ組み込みました。
組み込んだ処理の流れ
- 確定したタイトルと記事テーマから、短い英語スラッグを自動生成する(半角英小文字・数字・ハイフンのみ。投稿IDは入れない。単語を詰め込みすぎない)
- 公開済み記事の一覧ファイルと照合し、既存のスラッグと重複していないか確認する
- 既存スクリプトでWordPress下書きへスラッグを設定する(確認実行と本実行の2段階)
- 設定後にWordPressから投稿を取得し直し、スラッグ・タイトル・本文に加えて、下書きのままであること、公開や予約が入っていないことを確認する
- 記事の進捗管理ファイルに、設定したスラッグを記録する
ポイントは4番です。「設定したつもり」で終わらせず、必ずWordPress側から取り直して確認します。ここは本文投入や画像投入と同じ考え方で、書き込み系の操作は毎回、実物を見て検証するようにしています。

迷ったら止まって、人間に聞く
一方で、スラッグを完全自動で必ず正しく決められるとは考えていません。公開済みスラッグとの重複がうまく解消できない場合や、タイトルからでは内容を表す短い英語にしにくい場合があるからです。
そういうときはAIが決め打ちするのではなく、作業を止めて人間に確認する決まりにしました。普段は自動で流れる。迷ったときだけ止まる。この形にしておくと、自動化の恩恵を受けつつ、変なURLが勝手に確定する事故を防げます。
公開や削除の安全設計は変えていない
今回追加したのはスラッグの設定だけです。記事の公開は、人間が投稿IDを指定して明示的に指示したときだけ実行する決まりのままですし、削除系の操作の扱いも変えていません。
自動化を1つ足すとき、ついでに確認も減らしたくなることがありますが、そこは分けて考えるようにしています。増やしてよいのは「忘れやすい作業の自動実行」であって、「取り返しのつかない操作の自動化」ではありません。
変わったこと:スラッグを指示する必要がなくなった
この仕組みを入れてから、下書き作成のあとに「スラッグを設定して」と指示する工程がなくなりました。生成、重複確認、設定、再取得での確認、記録までが下書き作成の一部として流れます。
振り返ると、今回やったのは「新しい自動化」というより「置き場所の変更」です。ツールはすでにあった。手順も決まっていた。足りなかったのは、それを人間の記憶ではなくフローの中に置くことでした。
スラッグに限らず、小さいけれど毎回手動で指示している工程は、同じやり方で吸収できるはずです。忘れないように頑張るのではなく、忘れられない構造にする。今回の変更で、その考え方にまた1つ確信が持てました。

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